モスクワ、極東での戦争準備

独立新聞、2003年7月22日

■アメリカ人が夏に北朝鮮を攻撃すれば、ロシアは放射線汚染地帯に入る。

 ロシアは、北朝鮮の核問題の軍事的解決に備えていることを公式に認めた。合衆国は、周知の通り、北朝鮮が核兵器を開発し、既に1〜2発を有しているかも知れないと主張している。平壌は、周知の通り、この非難を否定している。

 昨日、ロシア極東の北朝鮮に隣接する地帯において、朝鮮半島の「悪化する状況」と関連して、民間防衛能力の検閲が始まったことが明らかになった。これについては、アジア諸国との関係を監督するロシア連邦外務次官アレクサンドル・ロシュコフが伝えた(ロシュコフは、東京とソウルを訪問したばかりである。)。

 現時点において、ロシア国防省、MVD、非常事態省、FSB太平洋及び北東地域国境局の共同演習が準備されている。演習は、8月18日から28日まで行われる。この演習の公式目的は、極東連邦管区領域におけるテロ対策計画の立案である。詳細は流布されていないが、数人の公職者の表現から理解できるように、演習に全地域が参加するとすれば、任務はより広範囲なものとなる。

 朝鮮半島での紛争の条件下では、言うまでもなく、予想される核災害の結果を除去するだけではなく、難民受入を保障することが要求される。北朝鮮住民は、ほぼ2,300万人に達するが、極東全体の住民は、約800万人に過ぎない。ここには、多数の中国人及び朝鮮人共同体も居住している。

 極東軍管区は、いくつかの行動可能な師団、旅団及び独立部隊を編成下に有する。太平洋艦隊は、ロシア最大の艦隊の1つである(兵員総数は、10万人を超える。)。

 北朝鮮の核施設の位置図。寧辺の原子炉は、IAEAに知られている唯一の公式核施設である。アメリカ諜報部の情報によれば、少なくとも、もう1つの施設が山地に存在し得る。

 米国が夏の終わりまでに北朝鮮に対して武力作戦に着手すれば、ロシアと中国は、いわゆる放射線汚染の中に完全に入り得る。問題は、ロシア連邦気象センター世界都市・国家担当当直予報官タイムラズ・イワニゼによれば、8月、北朝鮮では南東(言い換えれば、海から陸地へ)の風が優勢なことにある。その上、北朝鮮領土上空では、風向の北西及び北への転換が直接起こる。風配図の変化の移行期は、9月である。9月、北朝鮮上空では、主として、陸地から海に(北西から南東に)風が吹いた後、南西に転換する。10月、北西の風が安定して優勢となる。言い換えれば、秋、韓国と日本が汚染地帯に入る。

 最近、北朝鮮の核プログラムを巡る状況は、再び急激に先鋭化した。アメリカ人は、知られている寧辺の工場の外、北朝鮮が少なくとももう1つの核施設を保有しているものと予想している。ペンタゴンの高位代表を引用して、CNNテレビは、昨日、北朝鮮が山岳地区のどこかの地下深くにもう1つの核施設を建設したかも知れないと報道した。そのような予想の根拠となったのは、特殊センサーによる使用済みプルトニウム核燃料の再処理の際に分離されるクリプトン-85ガスの空気含有量の増加の発見だった。以前、似たような情報が、「ニューヨーク・タイムス」 紙に掲載された。

 ホワイトハウス公式代表スコット・マッケランは、これらの報道を確認しなかった。「我々は、諜報データを審議しない」と、彼は語った。一方、韓国は、北朝鮮にもう1つの核施設が存在し得ると考えている。韓国大統領公式代表は、国家元首が「根拠がなく、信頼できない記事の出現と関連して、警戒を表明している」と語った。戦争の場合、平壌の最初の標的となり得るソウルでは、隣国の軍事能力に関するいかなる報道にも特別に警戒して接している。脅威の増大により、東京でも警戒が増大している。ソウル筋によれば、数日前、北朝鮮は、日本にまで達し得るミサイルを追加配備した。

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最終更新日:2004/03/19

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